Natsuki Yamada
山田菜月
1999年長野県生まれ
物心ついた時から、特に動植物の絵を描くことに熱中する
大学では絵画だけでなく様々な表現技法を学び、
動植物を観察する中で見出した「静寂の中の輝き」を自身の制作テーマとし、日々制作に励んでいる
《きいろの部屋》(2020年) 制作時間:約15時間
コンセプトは「森の中のへんてこな部屋」です。
変なオブジェがあったり、誰もいないのにコップが倒れていたりといった、不思議な空気感を表現しようと試みました。
階段の段差の上部分をガラス張りにし、側面はレンガ調のデザインにするなど、細かな部分にもこだわりました。
《beetle-REPETITION3》シルクスクリーン, 210×297mm,2018年
カブトムシのデッサンを元に作った版を使い様々なバリエーションで制作し、服やバッグなどにも印刷しました。
《B》
銅版画,240×182mm,2018年
《B》は銅版画で、描写のほとんど全てをニードルを使用した彫りのみで表現し、点描でより細かな光を描き込もうとした作品です。
幼い頃好きだった英語の言葉遊びを描き込み、「過去への固執」をテーマに制作しました。
《innocent》油彩画,606×500mm,2017年
赤ちゃんの無垢な表情を、「純粋」を花言葉にもつユリとともに表現しました。
《光の静物》油彩画,530×652mm,2018年
油彩画で初めて描いた静物画です。
絵具を「塗る」描き方(左)から「置く」描き方(右)へ変え、ガラスの固さや光の表現にもこだわりました。
サルバドール・ダリ《記憶の固執》油彩画/模写,241×330mm,2019年
ヨハネス・フェルメール《牛乳を注ぐ女》油彩画/模写,460×410mm,2018年 (右:制作過程)
大学1年生の時に取り組んだ模写では、描写力や色づくりが上達し、巨匠の作品から学ぶことも多く充実した時間でした。
《月の上で眠る》油彩画,606×455mm,2021年 (下:制作過程)
「月光」と「高貴」をテーマとした作品です。
彩度の高い色で一通り塗ってから暗い色を乗せ、ペインティングナイフで削って下の色を出すことで線的な表現を施しました。
《車窓》綴織/綿糸,羊毛糸,化学染料,600×420mm,2020年 (下:制作過程、デザイン画)
綴織り(つづれおり) は、経糸よりも太い緯糸を図柄の通りに織り込み、絵画的な表現を可能にする技法です。
早朝の無人駅の静けさと、朝焼けに照らされる鳥の姿を、太さ1mmの緯糸(羊毛糸)を織り込むことで表現しました。
《五月雨》綴織/綿糸,羊毛糸,化学染料,1170×1700mm,2020年 (右:織りはじめの様子)
タペストリー作品です。
雨上がりの木々から滴る光の粒からインスピレーションを得て、抽象的なデザインを考えました。
《魚波》シルクスクリーン/浴衣地,化学染料,2019年 (下:デザイン画、同じ版で染めて仕立てた服)
シルクスクリーンの技法を用いて染めた浴衣です。
魚の大群が渦を巻くように泳いでいる様子をパターンのデザインにし、角度を変えながら染めていきました。
また同じデザインで、配色を変えて布を染め、洋服も仕立てました。